ドイツの1000年以上の歴史がある有名少年合唱団で少なくとも547人の少年が指導者から暴力や性的虐待を受けていたらしい

世界的に有名なドイツ南部レーゲンスブルクの少年合唱団レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊で１９４５年から９０年代前半まで、少なくとも５４７人の団員が指導者らから暴力や性的虐待を受けていたことが分かった。合唱団の虐待疑惑を調査していた弁護士が１８日、報告書を発表した。合唱団は１０００年を超える歴史を誇る。

　一部の被害者は調査に対し「まるでナチスの強制収容所のようだった」と当時の合唱団の雰囲気を振り返った。弁護士はかつて長年にわたり合唱団を率いた前ローマ法王ベネディクト１６世の兄ゲオルク・ラツィンガー氏についても「見て見ぬふりをしてきた」と、責任の一端があると指摘した。