イスラム国戦闘員、密告者の舌を切るためハサミを持って巡回

http://www.yomiuri.co.jp/world/20161023-OYT1T50080.html

「密告者の舌を切る」…戦闘員、はさみ持ち巡回

イラク軍が「イスラム国」からの奪還を目指す同国北部の都市モスルの男性住民が２２日、本紙の電話取材に応じ、
「イスラム国」戦闘員が「軍への密告者の舌を切る」と脅しながら、はさみを持って市内を巡回していることを明らかにした。

奪還作戦後、商店は軒並み閉店となり、「金も食糧も底をついている」と話した。

男性によると、市内に展開する「イスラム国」戦闘員は約６０００人で、大半がイラク人という。
イラク軍による奪還作戦が開始して以来、「イスラム国」は市内の検問所を増やし、戦闘員が監視を強めている。
特に、携帯電話で話している市民は、スパイの可能性があるとして、摘発の対象となり、実際に舌を切られた若者もいたという。

市内では、米国など有志連合が「イスラム国」を狙った空爆の轟音（ごうおん）が響き渡り、住民の多くは家に閉じこもり、缶詰や米や豆などを食べて飢えをしのいでいる。
男性は「我々は巨大な監獄に閉じこめられているようだ」と話した。