椎木里佳「 私が講義する起業家養成講座を受け、 里佳を誰よりも尊敬している誇りだと言った元太」

rikashiiki140文字では、言い表せなかったので、長くなりますがこちらで。

元太は正直で、明るくて、お調子者で、一番死に遠いような人でした。

元太と最後に直接会話したのは、死から2ヶ月前の早稲田大学での講義の時でした。
彼が、早稲田大学商学部に合格してから、私が1年に1回講義する商学部の起業家養成講座の授業を必ず取って、教卓前に陣取る！と宣言していて、当日も宣言通り、前に陣取っていました。

私が仕事の話をする度に、里佳はすごいと思うよ！かっこいい！と、褒めすぎじゃないかとこちらが突っ込みたくなるくらいの相槌を打つ彼が、講義の時もいつも通り、目をキラキラさせながら、真剣に聞いてくれていたのを覚えています。

元太と会う時はいつも、お互いの将来の話をして、彼は俳優と起業家の夢、そして私はアジアの女性の代表になるという夢をお互い叶えようと一緒に意気込んでいました。

その矢先、
元太は、18歳7ヶ月で生涯を終えました。

私を気遣ってくれた方の中に
これが彼の運命だったんだよとおっしゃった方がいました。

でもどうしても自分はそう思うことができません。

彼なら、もっと生きることができたはず。
彼なら、必ず夢を叶えることができたはず。
彼なら、運命に逆らうことができたはず。

訃報の後、元太の友人から、連絡をもらい、普段彼が友人に話していたことを聞くことができました。
里佳は周りの誰よりもかっこいい、尊敬している、僕の誇りだと言っていたと。

いつまでも、彼の誇りだと思ってもらえるように
彼に誓った夢と、元太が見たかった景色を見せられるように、前を向いて歩き続けるしかないと思っています。
最後に、19歳の誕生日おめでとう。安らかに。

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